ハローワーク(公共職業安定所)の使い方
転職のための求人情報検索で最も手軽なのがハローワークです。
ハローワークは国が所管する職業紹介事業のための機関なので、常に数多くの求人情報が登録されています。
現在では施設内のパソコン端末もしくは自宅でのインターネット環境から簡単に現在の求人情報を検索することができるようになっているので、手間をかけずに求人件数や平均的な給与額を比較することができます。
公共事業ということで利用にかかる費用は無料ですし、もし転職をするためにスキルの不足がある場合には就職セミナーや補助金が出る資格講座を案内してもらえます。
地元に密着した求人が集まるという特長があるので、特に地方での中小企業へ就職するためには便利です。
出産や育児で一時離職をしていた女性のための「マザーズハローワーク」や、年齢の若い人向けの求人のみを集めた「わかものハローワーク」といった施設もあるので自分に適した求人を見つけやすくなっています。
転職サイト、転職エージェント
既に十分に職務経験や実績がある人におすすめなのが転職サイトや転職エージェントといった民間のサービスです。
現在ではむしろハローワークよりもこれら民間業者の方が求職者に多く利用されているようで、自分の現在のスキルや経験に適した求人を個人に合わせて紹介をしてもらえるというメリットがあります。
転職サイトとしてオンラインのみで営業しているものと、事務所を置いて対面営業しているものとがあるので、それぞれを使い分けて職探しをするのがよいでしょう。
あとはサイトを使用する上で、最初に希望別から探すのでなく、まずはエリア全体の求人を見て案件数を確認しながら条件を絞っていった方が案件がなくなるということにも陥らないのでおすすめです。
多少遠くてもいいからこだわりの条件で探したい、という場合は広めのエリアでまずは探してみるといいでしょう。
また保育士のように自治体で平均月給が大きく異なる職業の場合、エリア別に平均月給や最高月給を紹介していることもあります。
例えば同じ関東圏でも、埼玉県と23区では平均給与が異なります。
以下のように、最高月給は2万円以上も異なるのです。

もし他県に通勤できる地域に住んでいるなら、念のために周辺地域の平均給与も確認しておくといいでしょう。業種によって平均年収は大きく変わるので、転職アドバイザーに相談して情報収集するのも有効です。
転職支援関連サービスの場合、報酬は実際に採用が決まった時点で企業から年収の何割かが支払われるようになっているので、求職者が何らかの支払いを求められるということもありません。
ただそうしたサービスが得意としているのは医療や法律関係など特殊な資格やスキルがある人で、一般事務や営業といった仕事はよほど経験や実績がないとなかなかよいところを紹介してもらえない可能性があります。
人の紹介(コネ)
最も確実な転職方法といえるのが知り合いのコネを使うという方法です。
「縁故就職」ということになりますが、親族がやっている会社や友人が立ち上げた会社など、既に自分のことをある程度知っている人のところに就職していきます。
前職で営業をしていて他の企業に顔を知ってもらっていたり、一緒にプロジェクトに携わったことがある場合などはその時の働きをみてよい条件で引抜てもらうこともあります。
ただ一方でそうした縁故をたよった就職の場合、あとから何らかのトラブルが起こったときに自分を紹介してくれた人の顔を立てるために交渉や訴えがしづらかったりというような問題もあります。
