ビジネスの現場では社内だけでなく、社外の取引先でプレゼンをする機会は多くあります。プレゼンは紙の資料だけでは伝わらない企画の内容やイメージを可視化して、わかりやすく相手に伝える1つの手段です。
良いプレゼンとは
「わかりやすいプレゼン」が良いプレゼンの第一条件です。内容が複雑でわかりづらいものだと聞き手に響きません。専門用語は聞き手の理解にも差があります。誰が聞いてもわかる言葉を選んで使いましょう。次に、「何を話すのか」を最初で明確に伝えるのもポイントです。「今日は話したいことが3つあります。1つ目は、2つ目は」のように全体の流れを示せば、聞き手の理解が整理され、全体像をイメージしてもらえるでしょう。
相手の理解を得て納得してもらえるプレゼンをするには、資料をただ読むだけでは伝わりません。また、直立不動で説明をするだけでも、聞き手が飽きてしまうでしょう。時間をかけた良い企画や資料でも、プレゼン次第で実現できないこともあります。「話し方」はプレゼンを成功させるカギといってもおおげさではありません。
話し方のポイントと練習方法
プレゼンで聞き手に伝わる話し方をするためには、次のポイントをおさえて練習しましょう。
はっきりとゆっくりと
大きな声ではっきりとゆっくりと話しましょう。基本中の基本ですが、大勢の前に立つ緊張やプレッシャーから、自分の思っている以上に早口になってしまいがちです。自分の感覚として「遅い」と思えるぐらいの速度で話すように心がけてください。また、自身がプレゼンをしている姿をスマホで撮影する練習方法も、おすすめです。録画したプレゼンを見て話すスピードをチェックしておきましょう。
間(ま)を使う
プレゼンでは、聞き手を話に引き込むためにメリハリが大切です。例えば「この企画が絶対に成功する理由には3つあります。それは何だと思いますか?」と質問を投げた後に、間(ま)を空けて、相手に問いかけに対して考える時間を少し与えるというやり方です。頭で考える時間ができるので、緊張感を持ってプレゼンを聞いてもらえます。聞き手より上から目線にならないよう注意が必要です。間(ま)の練習は会議室やオフィスなど、緊張感のある空間で練習すると効果的です。
ジェスチャーをしながら話す
外国人のプレゼンのように自然にジェスチャーできる人は、なかなかいません。最初は「このタイミングでジェスチャーを入れよう。」と決めておくと自然にジェスチャーを使えるようになります。例えば、数・傾向・覚えてほしいキーワード・感情などです。この言葉が出た時はどんなジェスチャーを入れるか決めて練習をしましょう。
「ここだ!」というタイミングで意味のある身振りや手振りでジェスチャーを入れると、ワンランク上のプレゼンができます。話し方のコツやジェスチャーのポイント取り入れて伝わるプレゼンを目指しましょう。
効果的な練習場所
プレゼンをする場所は、緊張感のある会議室から大勢が集まる広いフロアなどさまざま。安心できる自宅や会社のデスク周りでの練習では充分とは言えません。実際の空間を再現すると効果的です。社外でおすすめの練習場所は、1時間単位で借りられる「貸し会議室」がぴったりです。同僚や友達を呼んで実際のプレゼン現場を再現して練習するといいでしょう。