栄養士、管理栄養士の資格を取得するには
近年社会的に高い関心が持たれているのが「食」についての分野です。
以前より輸入野菜の農薬や遺伝子組み換え問題が広く伝えられてきましたが、さらに東日本大震災の影響による放射能の問題など、食の安全については多くの人が気にしているところでしょう。
そうした食の安全製をはかり、かつ健康維持に役立つ食を考えていくための資格として栄養士や管理栄養士があります。
栄養士および管理栄養士は国家資格となっており、専門の養成課程のある学校を卒業することで受験資格が得られます。
ちなみに栄養士資格を得るためには厚生労働大臣指定の養成学校(大学・専門学校・養成所など)を卒業することにより自動的に取得ができる資格ですが、管理栄養士は栄養士資格を取得したのちに国家試験に合格することで取得ができます。
栄養士資格があることで学校や学生寮など多くの人に食事を提供するための仕事に就くことができ、さらに管理栄養士の資格を得ることにより病院食やアスリートのための食事など特定の目的のための食事を提供する仕事ができるようになります。
食生活アドバイザー、フードコーディネーター、野菜ソムリエの資格概要
食に関する資格は民間団体からも数多く主催されています。
まず有名なものに一般社団法人FLAネットワーク協会による「食生活アドバイザー」があります。
これは食品加工や流通、サービス形態、食育といった食品の流れ全般について学ぶことができる資格試験で、一般消費者の目線に立って危険な食品が身の回りにないかということを調べることができるものです。
食生活全般に関しての広い知識を得られることから非常に人気の高い資格となっており、食に関する仕事をする人全般におすすめされます。
特定非営利活動法人日本フードコーディネーター協会による「フードコーディネーター資格認定試験」も有名です。
こちらも食生活アドバイザー同様に一般消費者の口に入る食品についての知識を得るとともに、盛り付けや提供する場面など日常生活のどういった場面にどんな食事がふさわしいかということを提案するための知識を身に着けます。
最後の「野菜ソムリエ」は食品の中でも野菜や果物について専門的に学ぶことができる資格となっており、一般社団法人日本野菜ソムリエ協会によって主催されています。
講座を受講することで野菜についての基本的な知識を学習し、さらに上位資格となる同協会の「野菜ソムリエプロ」や「野菜ソムリエ上級プロ」といったものを取得することで専門的な業務に就業することができます。
いずれも民間資格なのであくまでも知識を得るためのものですが、業界内では非常に知名度が高いので料理教室や料理研究家として仕事をするならぜひともとっておきたい資格です。